アホウドリについて
アホウドリは全長 92cm、翼開長(全幅)2.4m の大型の海鳥で、体重は約7kg ににもなります。グラ
イダーのように細く(翼の幅は約 17cm )長い翼を持ち、海上を吹く風を巧みに利用して、ほどんど羽
ばたかずに滑るように飛翔します。
成鳥のくちばしは濃い桃色あるいは淡紅色で、その先端部は淡青白色です。この桃色は血液が透け
て見えているためで、人間の爪の色と同じです。成鳥の頭部から首にかけての羽毛は濃い黄色ある
いは山吹色になります。翼上面の先端側約半分と尾羽の先端部が黒いほかは、全身ほぼ純白です。
脚は、表面が乾燥した時には青灰色ですが、水に濡れると少し黒っぽく見えます。雌雄同色で、雄は
雌よりやや大きいようですが、野外で雌雄を区別することは困難です。(アホウドリ復活の軌跡より)
少しずつ増えてきた日本のアホウドリですが、世界ではアホウドリ類が現在再び数を少なくしつつあり
ます。絶滅危惧種としてランクが上がりました。原因は世界各地の海で延縄漁業によって数多く混獲
され、各地の繁殖地で急速に個体数を減少させていると判断されています。苦境に立つアホウドリ類
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