久場島・大正島写真集(14) 座礁した鉱石運搬船STOIC号(1) August 19, 1979 海上防衛線が拡張され、国防上大きなプラスとなる。戦略的意義については、釣魚台列島は国際航路に近く、西太 平洋諸島につながり、南西諸島と台湾を結ぶ重要地点にあり、また日本および沖縄よりも、台湾および中国大陸に 近いため、ここを掌握することは、わが国の海洋権および太平洋への進出にも大きな影響を与える。よって、国防全 体を視野に入れた防衛的価値から見ても、海洋権発展の戦略的意義から見ても、欠くことのできない非常に重要な 地域である。」(5)と評価している。また米国は、「沖縄に駐留することは、輸送時間が大幅に短くなり、朝鮮半島や 台湾海峡にもすばやく到達できる。例えば、沖縄から韓半島に航空機により2時間で移動できるのに対し、グアムか らは5時間、ハワイからは11時間、米国本土からは16時間かかる。また、米西海岸からこの地域に船で移動すると 21日間もかかる」(6)と北東アジアの安全保障上の要的存在と認識している。 にとって中東地域からの石油輸送の大動脈である。 た上記のシーレーンの利用は困難となる。更に、周辺事態法の発動に伴い米軍に対する支援活動の拠点としての 役割が増大する。 多大の影響を及ぼし、また各島嶼の生活基盤を脅かすことになる。 ント直下の深発地震面の深さは約100kmである。 境を追求することは国家の安全と発展を保証する上で極めて重要である。また、国境は総合 的国力の変化にともない戦略的国境線の範囲は変動するものであり、陸地、海洋、宇宙空間 から深海に至るこれら三次元的空間は安全空間、生存空間、科学技術空間、経済活動空間 として中国の安全と順調な発展を保証する戦略的国境の広がりを示すもので、国益はその拡 張された勢力圏の前線まで拡大されており、戦略的には国境線の拡大を意味する」として図1- 2のような島嶼線を表明した。すなわち、第1島嶼線は中国の近海の外縁、第2島嶼線は中国 軍が外洋に進出する場合の目標線として設定した。 紹介した(財)平和・安全保障研究所の研究資料(2001年3月)から抜粋
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