平成15年4月、政府は個人所有であった魚釣島・久場島などを借り受け、尖閣諸島を全て国の管
理下に置きました。それは全ての国民を尖閣諸島からシャッタウトするということでした。
これは最悪です。尖閣諸島は国内法的には個人のものですが、国際法上は全ての日本国民が護
るべき日本国の領土であります。それを「国民は関係ない」と切り捨てたようなものです。政府はこ
れで中国とのもめ事を避けることが出来るつもりなのでしょうが、政府は日本が民主社会だというこ
とを忘れ、相も変わらず役人根性丸出しです。こんなことをしていたら国民の気持ちは尖閣諸島から
離れます。それが中国のもめ事よりもっと大きな問題です。
「尖閣諸島は個人のもの、政府のもの我々とは関係ない」という意識が国民の感情の中に生まれる
ことが最悪なのです。政府の姿勢は本当に愚と言うしかありません。
尖閣諸島が「日本の領土」であり、「全ての日本国民が護るべき日本の領土」であるならば、所有
者にお願いして、少なくとも尖閣諸島に於ける情報を国民に広く知らせる義務があります。そのこと
によって尖閣諸島は日本の領土であること、日本国民のものであることを広く国民に周知徹底する
努力をすべきです。然るに政府はその責務すら行わない。調査すらしない。
国民に情報を流さない政府を民主政府とは言いません。日本政府は今も「お上」「お役所」「役人」
であります。少しも国民と共に歩こうとしていない。国民には威張り腐って、中国にはいくらでも頭を
下げるのが外務省です。政府も同じ、中国の情報収集をきちんと行っていない。況んや国民に中国
の状況を知らせる気持ちなど些かもないのです。
これだけ国際的問題となりながら政府は未だに「尖閣諸島は我が国固有の領土だから領有権問
題は存在しない」という対応しかしていません。そんな論理が世界で通用する筈がありません。それ
は思い上がりというものです。そういう態度は中華人民共和国には通用しません。井の中の蛙とは
我が国政府のことです。
日本がそんな不遜な態度でいる間に周りは中国にどんどん固められて、尖閣諸島が日本の領土
であろうがなかろうが、日本の応援は出来ないという雰囲気が出来あがろうとしているようです。気
がつけば日本の後ろには誰もいないということになりかねません。
私のこのサイトは「尖閣諸島は国内的には個人の所有でも、対外的には全ての日本国民が護る
べき日本国の領土であり、尖閣諸島は日本国民共有の財産」という考えに基づいて、広く日本国民
に日本の領土である尖閣諸島のことを少しでも知っていただきたく設けた「尖閣諸島の領有権問題
http://akebonokikaku.hp.infoseek.co.jp/ 」の兄弟サイトです。そこから写真や地図をから切り離
して公開しているものです。特別な情報源があるのものではなく、誰でも入手可能なものを集めてそ
れを一つにまとめているだけです。
平成18年
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